3月23日(金)
先日、夕刊連載小説「ファミレス」(重松清)にこんな箇所があり
笑ってしまいました。
(中略)・・「わたしの授業は、格好だけで使えない『男の料理』
を磨きあげるのではなく、どこまでも実践的な『料理の男』を
育てるための時間です」
小説中の料理教室のエリカ先生の台詞です。こんなことも言ってますよ!
「奥さんにとっては、ただただ、迷惑なだけです。ゴミが出て、洗い物
だらけで、キッチンが汚れて、時間がかかって、お金もかかって、
おまけに、たいしておいしくないんです、これがっ!」
おい、おい!それを言っちゃあオシマイでしょうが・・・。
そのレベルを乗り越えて『料理の男』へと成長していくんですものね。
昔、塾を始めた頃、同業の先輩が教えてくれました。
「いい?ご主人が料理に手を出してくれるようになったら、
どんなにキッチンを汚されても、どんなにお金を使っても、
どんなにまずくても、何も言っちゃダメよ!ただ、ただ、
『ありがとう』『助かるわ』『感謝してるわ』「『さすがね』
と言い続けるのよ!」
以来28年、見事な『料理の男』の出来上がり!・・・かな?
でも、重松清氏はどうしてこういう微妙な女性の心情が分かっちゃうのかなあ?
村上祥子先生のレシピによる
『レンジで発酵コロコロパン』だそうです。
『男の料理』と『料理の男』
2012/03/23