映画『あなたを抱きしめる日まで』

2014/03/15

3月15日(土)
久方ぶりに豊田市の特養に入居している義母に会いに行きましたicon17
午後だといつも母の眠気が強いので、今日こそは午前中にという訳で。
本当に珍しく饒舌で、入れ歯をはずしたままで懸命に色々話をしてくれ
ましたico68
どうやら、お彼岸も近いのでお墓のことやらが気になっているようでした。
義母は、私にとって中学校時代からあこがれの音楽の先生であり、料理・
裁縫・お習字・・・と何でもできてしまう「働く女性」ですonpu15
豊田から三好に回り、映画を観てきました。
『あなたを抱きしめる日まで』
アイルランド人女性の実話を基にした作品で、50年前に未婚で出産した
我が子をジャーナリストの力を借りて探そうとする・・・という話です。
1950年代の修道院の暗部、偏見、母親の愛情の強さなど深刻な話ながら
主人公のフィロミナのおばさんっぽい関心のありどころが物語の暗さを
和らげていました。
でも、最後の方で息子の居場所にたどり着いた時の母親の表情kao13
大好きなジュディ・デンチ演ずる母親の深く刻み込まれた顔のしわ、深い深い
海の底を想像させる吸い込まれそうな濃いブルーの瞳は、何よりも悲しみを
物語っており、容易に忘れられないものでした。
つい30分程前に会ってきた義母の顔、亡くなった母、映画の母と同じように
ゲイの息子を亡くしたユダヤ人の恩人の老婦人・・・色々な老女の顔が重なって
見えたことでしたkao21
どんなに遠く離れて住もうと一日たりとも我が娘・息子のことを思わない日は無い
というのは洋の東西を問わない永遠の母心ですね。
    
   春になるとチューリップが咲き乱れていた実家の庭。