いじめで思い出すこと

2012/07/17

7月17日(火)
いじめに関連する事件が起こるたび胸の奥が疼きます。
一つ目は、塾を始めて間もないころ、教室の前で中学生が同年の
子を腹蹴りしたり、はがい締めにしている所に遭遇しました。
「何してるの!」
「柔道の練習です。こいつ下手だもんで。」
腹蹴りされた本人もにこにこ笑っているのです。
その中学生の言葉を鵜呑みにした自分に・・・。
25年前の出来事ですkao10
もっと昔のことです。
亡妹が4年生の頃だから44年前のことです。
妹が学校に行きたがらなくなりました。いじめられるからと。
母が思い余って担任の先生の所にいきました。
先生は「いじめられるということは、お宅のお子さんにも何か問題が・・」
確かに妹は、ちょっと意固地なところがあって、そう言われてみればそうかも。
高校生になって、同じような状態になり不登校に。
そして、自殺。
その直後『暮らしの手帳』に『うつ病』の特集が載っていて、妹の状態と
まったく同じことを知って打ちのめされました。
だって私は、うつ病の人に向かっていちばん言ってはいけないことを毎日
言っていたのですから。
「もっと頑張らなあかんじゃん!」
この時ほど、自分の無知を恥じ、呪ったことはありません。
以来20年程は妹の自殺のことは自分から言うことはできませんでした。
直後は、自殺未遂のたびに私ひとりに捜索や警察への出頭を押し付けたり
酒やカラオケに逃げた両親のことを許せないでいましたが、自分も子を持つ
親になって、子に先立たれた親の気持ちもようやく分かるようになりました。
だから、娘が死なないで18歳の誕生日を迎えられた時は飛び上がるほど
嬉しかったです。「ああ、生きていてくれた!」って。
事件が起きるたびに、再発防止が謳われますが、ちっとも変わって
いないのだなあ、とも思います。
たった一つ、経験から言えることはあります。
親が「絶対あなたのことはお母さんが(お父さんが)守るからね。
絶対見捨てないからね!」
だって、
「もういいや・・・」とうちの母がそう言った翌日、妹は
度重なる自殺未遂ののちに本望を遂げたのですから。
    
     だんだんたくさんブラックベリーが採れるようになりました。