親孝行について一考察

2011/06/24

声楽を学んでいる友人の娘さんの学内発表会に行きました。
友人は81歳になるお母さんを同行。
        
81歳にしてこの姿勢の良さと前向きな日常生活に圧倒されます。
15年前にご主人を亡くされた頃は、家計管理から日常の些事に
わたるまで全てご主人任せだったらしい。
それが、独りになってからは友人のキビシ~イ生活指導で今や
休日には名古屋へ出かけ、映画観賞も楽しみ、自宅で茶華を教え
自活を支えているとのこと。
このお母さまに会うたびに私は忸怩たる思いにさいなまれるのです。
同じ年で同じように婿殿を迎え、考え方もよく似ているのに一点
大きく違ったのは、実母への接し方でした。
私は、子育てなどずいぶん助けてもらったから、せめて老後は楽を
してもらおうと家事一切を母から奪ってしまいました。
少し認知症が疑われた頃、あわてて「おかあさんの味を覚えて
おきたいから、あの美味しい煮物をもう一度作ってよ!」と
せがみましたが、時すでに遅し・・。母のあの味が再現される
ことはありませんでした。
友人のやり方を『厳しいなあ』と感じていた頃もありましたが、
今でもこうして元気にはつらつと齢を重ねてみえる姿を拝見すると
自分の思っていた親孝行の仕方が間違っていたと思えて仕方が
ないのです。
いくつになっても人間は『必要とされている』という実感が大切
ですねanimal8