メンタルヘルス研修

2015/07/22

7月22日(水)
午前たっぷり鉄道存続方法について教えてもらった後は
「メンタルヘルス研修」
を議員希望者21名で受講しました。
講師は、吉良町、宮崎医院の宮崎仁医院長
この講座は、別名「ゲートキーパー研修」と言われるもので、年間
交通事故死亡者の6倍もの数の自殺者をどうしたら減らせるか、という
内容です。
西尾市では、こうしたメンタルへルス講座を平成24年度から始め、
民生委員→教員→公務員→議員へと広げてきたそうです。
なぜ、議員が?
と思われるかもしれませんが、実はそういった相談もままあります。
先日の新幹線内での焼身自殺してしまった男性も数日前に
地元の議員に相談の電話(SOS)をかけていたと聞きました。
今や自殺者を減らすことは「国家的命題」なのだそうです。
実は、私は40年前にもうすぐ18歳になるところだった妹を自殺で
亡くしています。
宮崎海岸で暗い海の中に入って妹の姿を探したこと、思いっきりアクセルを
踏んであちこち探しまわった事、胃洗浄を終えて意識が戻るのを一晩中寝ずに
祈っていたこと・・・などなどつい昨日のことのように、映画を観るように
はっきり思い出します。
その当時、「いじめ」とか「うつ病」という概念は、一般的にはとても希薄
でしたから。
そういう形で家族を亡くすことは、残された者にとっても悲しみと共に痛恨の念
としていつまでも残ってしまいます。
私も妹のことを自分の口から語ることができるようになるのに20年程
かかってしまいました。
何か、「恥ずかしいこと」のような気がして。
そして、その後の来し方を想うと、学習塾を始めたのも、高校で講師として
教えるようになったのも、議員になったのも、どうも全て『妹の死』に端を
発していたように思います。
苦しんでいた妹に何もしてあげられなくて「ごめんね、ごめんね!」と
言い続けるだけでなく、何かの形で罪滅ぼしができるんじゃないか、という
思い・・・ですかね。
宮崎先生のお話は、クイズも随所に組み込んで、眠気の入り込む隙間も
なく、しかも分かりやすくためになりました。
経験者だから全問正解!と内心豪語していた私も幾つかの問いで間違え、
改めて、自殺願望者に対する応対法を再確認できた極上の研修でしたico9
    
    議員に寄せられる相談事は大変多岐にわたっています。
    
    宮崎先生は「総合内科医」としてご活躍です。