2月16日(木)
国公立大学の二次試験まであと10日、受験生は最後の調整に
余念のないことでしょう。高校受験の方では、今日は公立高校の
推薦試験日でしたね。
ある大学の二次試験の過去問を見ていて、驚愕の事実を知って
しまいました
『子どもの貧困』を扱った問題で、幾つかのグラフとともに出題されて
いるのですが、
子どものいる世帯の再分配前と再分配後の貧困率(山田昌弘『ワーキングプア
時代』文芸春秋より)を比較してみるとと、なんと日本だけが再分配後の
貧困率が再分配前より悪化しているのです
つまり、日本は家庭関連社会支出の対GDP比が極めて低く、所得の再分配が
機能していないため、子育て世帯の家庭負担が重い。しかも、一人親家庭は
親が働いている場合も貧困率が高く、世界的に見ても深刻な状況にある
ということなのです。
もっと言えば、多くのヨーロッパ諸国では、子どものいる貧困家庭の負担を
なるべく少なくし、給付をそれ以上にするように制度を設計しているのだが
日本はその逆をやっている(生田武志『貧困を考えよう』岩波ジュニア新書)
ということなのです。
そんなお粗末な制度が先進国と言われている国々の中で日本だけだ!という
事実に驚いてしまった、のです。
これでまた消費税率アップということになれば、ますます子どもの貧困の問題は
大きくなるでしょうし、児童虐待の問題にもからんできますね
子どもは未来である
教育・子ども・若年層・子育て世代を大事にしないと
国が壊れちゃいますよ!
いつの時代だって親の子を思う気持ちは変わらないのに。
いつから「子どもの貧困」を云々するような国に?
子どものいる世帯の貧困率
2012/02/16