1月5日(木)
毎年、正月明けの楽しみとして映画を観に行くことにしています。
今年は『幕末太陽傳 デジタル修復版』(川島雄三監督)。
1957年の制作ですが、いささかも色褪せることなく観る者に
元気を与えてくれます。
「生きるんでぃ!」
・・乱世を軽やかに生き抜く力に明日への希望が湧いてくる!
それにしても大好きな左幸子の可愛いこと、石原裕次郎の脚が長いから
帯がちょっと上すぎて気になること・・・。
「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」「「文七元結」「お見立て」
などの古典落語を組み込んでの映画で、落語好きにはたまらないでしょうね。
私が子どもの頃、一色町には2つも映画館(芝居小屋)があり、たまには
ディズニーの映画もかかったりするから、近所の友人や年下の子達を集めて
観に行ったものです。また、芸妓の置き屋もいくつかあったから、春夏には
姐さんたちの踊りの発表会もあったりしてかぶりつきで観てましたっけ。
こういった娯楽を、私たちの住む地域内で楽しむことができた時代があった
んですよね。秋の祭礼で映写会があったり。
誰でもが手近に楽しめる娯楽、生活の楽しみ・・DVDでもPCでもひとりでも
楽しめる時代だからこそ、みんなで一緒に楽しめる仕掛けも必要な気がします
幕末太陽傳~庶民と映画~
2012/01/05