「詩人茨木のり子の会」鶴岡訪問

2017/08/16

8月5日(土)~6日(日)
「詩人・茨木のり子の会」で山形県鶴岡市に連れて行っていただきました。
鶴岡市には、茨木のり子さんご夫婦が眠る墓所があります。
早朝、空路新潟経由で鶴岡に向かいました。
加茂地区にある浄善寺にそのお墓はあるのですが、バスを降りて
少し歩き、眼前の石段を見上げると西方ご住職が私たち一行を
門前で待っていてくださいました。
ちょうど、吉良町の正法寺古墳に登った辺りから三河湾を望むのと
同じような景色が目の前に広がっていました。
樹齢400年を超えるイチョウの大木をわたってくる涼風が本当に
心地よく私たちの疲れを吹き飛ばしてくれました。
墓参の後、本堂でお経をあげて頂き、西方住職のお話を聞きながら、
名物の「栃餅」をごちそうになったのですが、10日経った今でも
その美味しさが忘れられない私です。
平成21年には、当時の吉良町議会議員さんたち一行もお参りされ
皆さんの写真を懐かしく拝見しました。
夕方からは、鶴岡市にある「茨木のり子 六月の会」10周年記念の
会に同席させていただきました。
六月の会の代表の黒羽根洋司氏が、ご挨拶の中で「茨木さんの
原点である省内の空気、薫り、方言の美しさを感じて欲しい」と
仰いましたが、続いて披露された詩の朗読や事務局長の戸村
雅子さんの著書「茨木のり子への恋文」からの一節にある庄内
言葉の優しさ・温かさにほんわり酔ったような気分になってしまい
ました。
最近、言葉を粗末に扱っているな・・・との反省しながら。
静寂のなかでじっと詩を聴く、という日頃のざわついた生活から
程遠いひと時を過ごさせていただきました。
茨木のり子さんの詩に曲をのせ、メゾソプラノ歌手の保田由子さんが
ピアノを弾きながら歌われる、というぜいたくも体験。
茨木のり子さんの甥である宮崎氏、三浦氏もそれぞれ東京から
駆けつけ、生前のエピソードなども披露されるという、とてもとても
もったいないようなひととき。
翌日は、土門拳記念館や水族館など。
それにしても、鶴岡市には市立アートセンターがあるんだ!とか
水族館の市立なんだ!、これはまさしくコンパクトシティだぞ!
とか、どうしても町づくりの点ばかりに目が行ってしまって・・・。
皆さんは車中でも詩の本などを読んでらっしゃるのにkao17
   
   門前から右方向を見るとはるかに日本海が臨めます。   
   
   浄善寺の西方ご住職は優しく丁寧に寺院と茨木さんの
   縁を教えてくださるのでした。
     
     やっと墓参が叶いました。ご主人の三浦
     安信さんと一緒に眠ってらっしゃいます。