会派視察~宮城県気仙沼市

2015/07/19

7月17日(金)
台風による強風と雨の被害が報ぜられる中、頻繁に地元とも連絡を
取りながら、視察も3日目を迎えました。
もし、西尾市に被害がありそうなら切り上げて帰らなければ、とどの議員も
携帯が手放せません。
でも、幸いにも危惧したような事態にはならず気仙沼での視察もおこなうことが
できました。
気仙沼駅の真ん前に宿泊した所からは、無残に残る大震災の爪痕はうかがうこ
とはできませんでしたが、少し離れた海岸べたに広がる広大な工事中の土地、
かさ上げ中の道路はまだまだ息を飲むほどです。
今回、気仙沼市さんに視察させて頂いたのは
「福祉の面からみた復興支援」でした。
長引く仮設住宅暮らしの中で人々はどのように、もう一度生きて行こう、暮らして
いこう、という気持ちを持つことができたのでしょう。
孤立しがちな老人や一人暮らしの男性には、どのような行政の手が差し伸べ
られたのでしょう。
説明をしてくださった健康増進課課長、地域包括支援センター主幹など担当者は
女性が多く、細やかな施策で高齢者の生活を支えてみえることが伺えました。
実際に、災害が起こった時に多くの支援体やボランティアが駆け付けて下さっても
その方たちの情報が何も入ってない状況では、うまく機能しなかったということです。
もちろん、災害本部は立ち上がっていましたが、それらが実際に思うように機能
するか否かは、また別の問題のようです。
震災から4年が経ち、国の委託事業も終了したものが多いです。
今後は生活援助員事業や高齢者等友愛事業、「絆」再生時事業などの自立・再建
支援にシフトしていくとのことですが、何にしてもカギになるのは、
担い手です。
この問題は、なにも被災地に限った事ではなく、そのまま私たち自身の問題
でもあります。
結局は、繰り返し言われていることですが
「地域の支え合い」
行き当たり、視察初日の遠野市さんでのお話につながったのでした。
    
    守屋議長のご挨拶。高齢介護課・健康増進課・地域包括
    支援センター担当の村上・菅原・尾形・吉川の各氏。
    
    庁舎各所に掲げられたこのスローガン、見習いたいものです。
    
    小林元議長の頭上、市松模様部分まで水没!
    
    気仙沼漁港周辺に延々と続く工事中の現場。
    
    宅地造成が進んでいますが、集団移転もなかなかに難しい。
      
     830名の消防団員が活躍。栄えある纏(まとい)。