会派視察~岩手県紫波町

2015/07/19

7月16日(木)
昨日は遠野市での視察を終え、バスで一路紫波町へと向かってきました。
宿は、紫波町のオガールイン。
今回視察させていただく「オガールプロジェクト」
繰り広げられている紫波中央駅前エリアにある宿泊所です。
できてまだ2年の宿泊所は木の香もさわやかな合宿所といった感じ。
今、全国的に注目されていることを表すように、この日も私たち西尾市
だけでなく高浜市、栃木県矢板市の市議さんとの合同視察でした。
ほかの部屋でも「夜の図書館」といったタイトルでまた別の視察が
おこなわれており人気のほどがうかがえました。
視察事前に94頁にわたる資料を送って下さり、予習を持って臨んだ
視察ですが、当日はまた別の資料を用意していて下さいました。
「オガール」というのは方言の「おがる」(成長する)とフランス語の
「ガール」(駅)をくっつけた造語だそうです。
平成10年にJR紫波中央駅を誘致し開業するところから始まり、
平成19年には「公民連携元年」を首長が宣言、強いリーダーシップと
岡崎氏というキーパーソンを抜きにこの大プロジェクトは成しえなかったと
思います。
UR(都市再生機構)勤務の経験のある岡崎氏は、これまでのURの手法
では、にぎわいのあるまちづくりは難しい、との思いを抱いてみえました。
よく私も「まちづくりは人づくり」と言う言葉を口にしますが、そうではない!
「まちづくりは不動産」との言葉に目からウロコ!
志と算盤の両立。
リスクの少ない安定事業として評価される不動産開発を目指し、従来手法
とは反対の逆算方式で取り組んだ、とのことでした。
つまり、テナント誘致&調査から始め、ボリューム設定→設計/工事→竣工と
進め、入居率100を実現。
とても短くはまとめられませんが、要するに
このプロジェクトがもたらした効果は「未利用の町有地の活用」が70~80%。
地元企業共同体による施工で地元経済循環。
また、紫波町議会は「調査特別委員会」を設置し、頻繁に事業説明を受け、
意見を求められ、住民に対しては議会が報告会を行う、という形でチェック。
プロジェクトの関連組織としては、
 ・オガールベース(株)
 ・紫波シティホール(株)
 ・紫波グリーンエネルギー(株)
 ・県サッカー協会
 ・オガールプラザ(株)

があり、それぞれ整備・運営・維持管理などを担っています。
現在、公共施設再配置の問題に取り組んでいる西尾市にとっては、
教えていただきたいことだらけ!
研修後の質疑応答は、西尾市がほとんど独占してしまった感があります。
それだけ、西尾市議にとっては公民連携に関心があるわけです。
その夜は、気仙沼へ移動しての宿泊でしたが、バスの中でも食堂でも
公民連携やPFI事業についての話でカンカンガクガクの夜は更けたのでした。
西尾市議会も23日には、全員協議会が開かれます。
多くの議員が抱いている不安と疑問にしっかり答えていただけることを期待
しています。
    
    庁舎を後ろに右手はオガールイン、左手はオガールプラザ。
    
    今年完成したばかり、地元産の木材で作られた庁舎。
    
    研修場もこんな感じ。奥は高浜市議の皆さん。
    
    未就学児が利用できる子育て支援センターも完備。
    
    他の会場では、別の団体が「夜の図書館」の題で研修中。
    
    宿泊所には、全国規模のバレーボール大会開催可能な体育館も。