三陸海岸大津波 吉村昭著

2011/08/11

東日本大震災の後、改めて評判になっているという
『三陸海岸大津波 吉村昭著 文春文庫』を読みました。
    
明治29年の津波、昭和8年の津波、チリ地震の津波について記録されて
いますが、ひときわ胸がふさがる思いのするのが昭和8年の津波被害に
あった子どもたちの作文です。
尋常小3年や4年の子どももしっかりした文章を冷静な視点から書いて
いることに驚かされます。
救援活動も警察部、陸軍、海軍そして行政により迅速に行われたようです。
義援金関連にしても・・。
今回の国の動き、対応の遅れが一層腹立たしく思われました。
三陸海岸地域に住む人々は、こんなに度重なる自然災害にも負けず
今日を迎えて来られたのだ、と深い敬意を感じました。
ぜひ、ご一読をお勧めします。