アイリス愛知(名古屋市中区)にて本年度の女性農業委員研修がありました。
県下各農業委員会から66名の参加。
研修事項
(1)事例発表
「しずおか女性農業委員の会の取り組みとその先にめざす私の想い」
しずおか女性農業委員の会 会長 名倉光子氏
高級温室メロンの生産農家であり、メロンショップやカフェを併設し、
『名倉メロン農場』としてブランドを確立。農業経営士や県農林大学
校講師などを務め、静岡県農業を引っ張る女性農業者の一人です。
女性農業者の代弁者として、気負わず、淡々と粘り強く行政とともに
農業のことを考え活動してらっしゃる方です。
4年生のお孫さんが、自分の畑を持ち、祖母である名倉さんから苗を
購入して、野菜を生産して友人・知人に売って流通の仕組みを自ら学ん
でいる様子など興味深いお話が伺えました。
後半は、少人数グループに分かれ、
基本テーマ
女性農業委員の新たな登用とネットワークづくりについて
サブテーマ
①女性農業委員として新たな女性の登用に向けた取り組みと課題について
②女性農業委員の農業委員会を超えた連携について
バズセッション討議を経て、グループ発表を行いました。
全体として、県下の女性農業委員全体の組織を作ることに賛成の意見が
多かったのですが、中には「女性だから・・」といって別の組織を作る
のは、逆差別だという意見もありました。
実際、女性の農業委員は地区からの選挙で選出される方は稀で、議会
推薦という別枠で選ばれる方がほとんどなので、まだ人数も少ないし
活動もしにくい、というのが実情です。
ひとつの農業委員会に3人から4人の女性委員がいると、食育などの
幅広い活動が活発にできるようです。
2020年までに、指導的地位にある女性の占める割合が少なくとも
30%になることが、政府の「男女共同参画基本計画(第2次)にお
いて期待されているので、まずは、来年7月の改選時に全ての農業委
員会で最低一人の女性委員の登用を目指すことが合意されました。
女性農業委員特別研修会(12月8日)
2010/12/09