香川県まんのう町視察~PFI事業

2015/10/22

10月21日(水)
会派・市民クラブで香川県に視察に行ってまいりました。
初日は、仲多度郡まんのう町。
民間の力を最大限に生かすための工夫としてのPFI。
まんのう町も3つの町が合併の後、課題の歳出削減を
目指して中学校の改築をPFI事業として取り組みました。
まんのう町元職員の方が現在進行中の西尾市のPFI
事業のアドバイザーであること、そして今年4月に体育館
の整備施設に不具合が発生したこと・・などに会派議員の
関心が集中し、PFI事業に関して議員としてどのように責務が
果たせるか、お話を伺ってきました。
「議会人は住民の福祉と幸福の向上を目指す」
ということが一番大事なことで、PFIは手段のひとつである
ことを再確認しました。
まんのう町では、いわゆる優先交渉権者を決定する4か月前に
債務負担行為の議決を済ませておりました。
ここが西尾市とは違う点です。
西尾市は、来年1月中旬に優先交渉権者が決まります。
西尾市では、来年3月議会での議決が予定されており、その
議決は大変重要で重いものとの認識で現在、各議員は様々に
情報を集めたり、疑問点を洗い出しているところです。
PFI法は難しいですが、要求水準書と合わせてしっかり読み
込むことをアドバイスされました。
いかにチェック体制を確立できるか、もとても大切、また財源
内訳は、根本なので早いうちに議会にも提示すべき、モニタ
リングはもちろん最重要・・・などなど色々教えていただきました。
まんのう町では、施設整備の不具合が生じてしまいましたが、
これとて従来の手法に寄れば5~6年をかけて行う規模のものを
1年で完成にこぎつけたので、数年間分のトラブルが噴き出たとも
言える、そして建設が大手ゼネコンだったので事後の処置がスム
ーズにいったことなども忌憚なく教えていただけました。
有能な職員を信頼し応援、それぞれの専門知識しっかりを生かして
もらうべく委ねるしかない、とも言われました。
まずは、要求水準書とPFI法をしっかり読み込むことから再度取り
組みたいと思います。
    
    中学校と図書館・体育館が渡り廊下で隣接しています。
    夜間、体育館側からは中学校側には入れません。
    
    改築後、生徒の学業・運動成績の向上、読書量の増加が
    見られたそうです。給食は自校調理、広いランチルーム。
    
    真ん中の机が幹、左右の書棚が枝を模した配置の図書館。
    生徒・住民の来館率は急増。メンテなどの対応は迅速。
    
    入り口で見つけた読書通帳機。昨年、市に提言したら
    お金がかかるから、と即却下!子どもの読書熱は上がるよ!
    
    中学校と住民用の体育館。部活は5時まで。住民は
    夜7時からの利用。利用料は無料!夏の熱を逃す
    ため、天井は相当高い。
    
    白く見える箇所が不具合のあった壁壁面。9ミリ厚さの
    合板に変更し、強度不足を解消。