4月28日(木)
平成25年に明らかになった西尾市一色町生田地区における
新規産廃処理施設建設計画については、反対運動を続けてき
ましたが、本日の全員協議会で新たな動きが報告されました。
事業者が産廃処分場の建設計画を撤回し、残土処分場へと計
画変更を検討している、というのです。ついては、西尾市所
有の土地や道路もあるので理解と協力を求めたいとのこと。
市の考えは、残土処分場としての計画内容も全く不明で、仮に
リニア残土だとしても、JRとの契約もしていない状況で協議に
応ずることはしない。何より、事業者が産廃処分場計画の白紙
撤回表明をすることが大前提で、合わせて地元住民への説明・
理解が得られないことには、協議にも応じられない、というもの
でした。
当然だと思いました。
説明の後、私を含めて何人かの議員から質疑が繰り広げ
られました。事業者と3/16に接見した産担当する担当する
市の顧問弁護士籠橋氏も同席されていたので色々伺うことがで
きました。
平成25年7月9日、一色町選出の5人の議員に対して行われた
事業者の事業説明会での質疑応答を基に私は質しました。
この計画は、放置されたままの旧産廃処分場跡地の浄化を第一義
に計画されたものであるにも関わらず、今回の事業計画地には、
問題の跡地が除外されていること、これでは当初の事業計画の
根幹が異なってしまうことがそもそも事業計画としておかしい
点を指摘しました。
もう一点。
今回の事業者の申し入れ書の補足説明によると
「当社の基本方針は、西尾市の期待と要請に応えることを目的と
したものであって、当社の独善的な企業利益を追求するものでは
ありません」とありますが、
当時のQ&Aによると
私:現在放置された産廃跡地を掘り出し・浄化するには300~
400億円かかると試算されているが、御社がそのようなマ
イナスから事業を始めて、企業として成り立つのでしょうか」
業:はい、充分利益が出ます。今、日本中で産廃を捨てるのに困っ
ている業者がゴマンといますから。
私:愛知県にはこの近くにアセックという第3セクターの処分場が
平成22年10月に稼働を始めたばかりで、まだまだ受け入れ
に余裕があると思うのですが。
業:あそこは、搬入するのに基準が厳しくて持ち込めない業者がた
くさんあって、みんな困っているんです。
私:え!じゃあ、何が運び込まれるか分からないってことですか?
業:いやいや、ここもちゃんと基準を設けます。
私:でも、アセックには持ち込めない産廃ってことですよね。
業:・・・。
とにかく、業者としては資金投入したが、市も市議会も住民も反対
と9年間諸活動を繰り広げてきたなかで先が見通せず、資金回収
したいとの思いが強い、との籠橋弁護士の答弁でした。
熱海市伊豆山地区の無残な土砂災害の記憶も新しい現在、慎重にも
慎重な対応が求められます。
件の計画地の目の前には、「未来に残したい干潟100選」に選ば
れた豊かな三河湾が広がっています。
この海をずっと守っていくことは私たち世代の重大な責務です。