群青~幾多の災害から

2018/09/26

9月26日(水)
 伊勢湾台風から59年。当時4歳だった私は、浸水した母の実家へ行くとて、町のある所から渡し船に乗って行ったことを昨日のことのように覚えています。半袖のワンピースを着て、腰まで浸かって小舟のおじちゃんにヨイショッと引っ張り上げてもらったのです。その胸下辺りまでのまでの濡れた感じとおじちゃんのグローブのような手の感触が妙に生々しく現在まで遺っています。東日本大震災に始まり、毎年毎年あちこちでの自然災害に言葉もありませんが、今日は『群青』という合唱曲をご紹介したいと思います。コーラスでの練習曲ですが、福島県南相馬市立小高中学校の平成24年度卒業生の皆さんが創られた曲です。構成は小田美樹さん。

  『群青~Azure~』
 ああ あの町で生まれて 君と出会い
 たくさんの思い抱いて 一緒に時を過ごしたね
 今 旅立つ日 見える景色は違っても
 遠い場所で 君も同じ夢 きっと見上げてるはず

 「またね」と 手を振るけど 明日も会えるのかな
 遠ざかる君の笑顔 今でも忘れない

 あの日見た夕陽 あの日見た花火 いつでも君がいたね
 あたりまえが 幸せと知った 自転車を漕いで 君といった海
 鮮やかな記憶が 目を閉じれば 群青に染まる

 あれから2年の日が 僕らの中を過ぎて
 3月の風に吹かれ 君を今でも思う

 響け この歌声 響け 遠くまでも
 あの空の彼方へも 大切な すべてに届け
 涙のあとにも 見上げた夜空に 希望が光ってるよ
 僕らを待つ 群青の町で

 きっと また会おう あの町で会おう 僕らの約束は
 消えはしない 群青の絆
 また 会おう 群青の町で・・・

「コーラスやりながら泣いてどうするやあ・・」とふがいない自分を叱咤しつつ、やっと最近、涙なしでこの歌を歌えるようになりました。ぜひ、YouTubeなどでお聴きになってみてください。
 

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